500解体新書 着せ替えシートの巻
さて、下の写真に写っているものはいったい何でしょう?
答えはこの先を読んでいくとわかります。ではごゆっくりとどうぞ。
この度、わたくしは、「データコミュニケート」(作業担当はハッカマンさん)にて、シートの張り替え作業に立ち合うことができました。今回はこれについてレポートします。ますはフロントシートからご覧ください。
ビニールレザーのカバーをはぎとると、中はこのようになっています。フレームにクッションのスポンジをつけただけの、単純な構造であることがよくわかりますね。背もたれの縁の黒い部分にはゴムが塗ってあります。実際に背中がもたれかかる部分は、スポンジだけ、スポンジのみ、オンリースポンジです。そういえば、後ろの席のひとの足が当たると、背中にダイレクトに感触が伝わってきますもんね。これだけで結構な座り心地を実現しているとは、立派!。
このシートは状態がよかったようで、この上に、新品のカバーをかぶせて着せ替え完了です。
続いて、リアシートの背もたれ部分です。この部分の裏側は、背もたれを倒すときに見慣れていますが、中はいったいどうなっているんでしょうか。
まず、表面のビニールレザーを剥がすと、黒い鉄板のおでましです。この鉄板をトレイの様にしてクッション材をのせているような構造になっているのでした。
ご覧のようにバラせます。鉄板についている多少の錆びは、あたりまえです。気にせず次に進みましょう。
次は、座面部分ですね。同じようにビニールシートを剥がすと、フェルトの様なものに包まれたクッションが出てきました。
これぞクッション!。やはりこうでなくてはいけません。シートなんですから。でもここに至るまでが苦難の道のりでした。その原因となったのがカバーを留めている…
このピンです。けっこう固い金属のピンが全部で44個!。このピンを一つ一つ取り外さない限り、ビニールレザーのカバーもはずれませんし、中のクッションにお目にかかることもできません。ひとつずつペンチでひろげては、はずしていく作業がひたすら続きます。
はずすときの苦労と同じ苦労が、取り付けのときにも待っています。しかも今度は新品のカバーを引っぱりながらの作業となるため、労力は倍といってもよいでしょう。がんばれハッカマン!素晴しい乗り心地は君の手にかかっている!。
突然、ハッカマンに託して話が終わってしまいましたが、レストアとは、エンジンを調整したり、錆びを落として塗装したりするような作業だけでなく、このような地道な作業があってこそ、初めて成り立つものなんですね。
それにしても、「FIAT500という車は、わかりやすい車だなあ」と、シートのつくりを見て、改めて感じるのでした。
協力:データコミュニケート
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