つまみパーツfile.06 ドアを開けると、そこは不思議の国イタリア

外国製品に触れると、日本との文化の違いや国民性みたいなものが感じられて、とても興味深いものです。

今回は我が家のフィアット500から外した、ドア関連のパーツをご紹介。


まずこれが、D型の前開きドアの内側概観。

標準装備の内張は、雨を含んで腐りました。したがって、この内張は、私が発泡塩ビ板で自作したものです。グレーがなんともしっくりきていて、お気に入りでした。腐ることはありません。

今回外しますが、またフィアット500に乗るチャンスが訪れた時のために、とっておきます。型紙は捨ててしまったんです。

なお、標準装備品は、薄いベニヤ板!と薄いビニールレザーの間に、これまた薄いスポンジをサンドしたものでした。窓の防水も不完全ですから、これじゃあ雨の多い日本では腐ります。

この画像はドアではなくリアシートサイドの内張の裏側です。ドアの内張とつくりは一緒です。リアサイドウインドウの雨の影響がなく、痛みがわずかなはずですが、それでも経年劣化でこんな感じです。※画像追加2025年7月20日


ドア内部に雨水が貯まらないように、水抜き穴がドア下部にあります。画像赤丸の辺りにあったはずなのですが、サビがひどくて判別できません。ちょっと膨らんでいるのがわかりますか?確かその辺りに…。

万が一、水が侵入してしまった場合に備えたものなのでしょうが、なんだか最初から「水が入ることが当たり前」と想定して作ってあるような気がしてきちゃいます。しかも、ほこりやベニヤ板のクズみたいなのが合わさって、よく詰まりました。水がすんなり抜けてくれなかったです。


ウィンドウレギュレーターハンドル。このD型のはアルミ製ですが、F型からはプラ製になってしまいます。曲線基調のデザインが優雅な感じです。とってもイタリア製な感じです。

付け根部のカバーになるドーナツ状のパーツをよく見ると、剥がれてしまったメッキ装飾の跡がわかります。この写真でわかりますか?

ほんのちょっとのスリット部に、ピンを噛ませて固定します。左右共同じ造りです。※当たり前…


ドアオープンハンドル(内側)。D型までは前開きなので、ここに付いています。

運転席側は特にサビがひどい…

これは助手席側用。下部にある刻印が、上下逆さになってます。

おおらか…

どうしてこうなってしまうのでしょうか?後から打刻したのではなく、鋳造するにあたり、型を作る段階からこうなってたはずです。古いことを差し引いても、日本製ではあり得ないと思うのです。イタリアは、そんな不思議の国です。

刻まれている文字は「SAFE brevetto」

brevettoはイタリア語で、日本語では「特許」や「免許」を意味します。また、自動車や飛行機の運転許可証、技術者の資格認定証なども指すことがあります。※この解説はGoogle AIによるもの。

お堅い内容の刻印だって、逆さになっても気にしないんです。イタリアは。

裏返すと内部構造がわかります。グリスでベタベタ。


ここからは外側を見ていきます。ドアオープンレバー。自分はこれまで、運転席側をよく目にしていましたが、痛みが酷いです。運転席側は鍵で外からロックの開閉をします。助手席側は、外からロックできる機構がありません。

ドアロックの鍵はこんな感じ。長年の使い込みで削れてしまい、かなり凹凸が滑らかになってます。

もちろん差し込めば開きます。確かに開きますが、別にこの鍵じゃなくても、何か突っ込めば開いてしまいそう…。

両面に刻印があります。

片面は「Miraglio」、もう片面は「TORINO」の文字。

Miraglioは、ドアハンドル、ドアロック、ウィンドウリフター等、乗用車やトラック向けの製品を製造してきたイタリアのメーカーのお名前だそうです。※この解説もGoogle AIによるもの。

メインスイッチの鍵と一緒にパチリ。

イタリアは日本より治安が悪いので、別の鍵を使い分けています。防犯の観点からは、きちんとしてます。ここにはイタリアのおおらかさは見られません。



※つまみパーツ とは?

古いクルマの部品の中には、何というか、独特の雰囲気をもつものがありますよね。趣きというか、佇まいというか…。

いつまでも眺めていられる。

お酒飲みながらでも…。

可動部分がある部品なら、いじった感触もまた味わい深い。その味わいで、お酒も進むってもんです。

そんな味わいのある古いクルマの部品のことを、「つまみパーツ」と呼ぶことにしているんです。

ちょっと磨いてはクイッ。

説明書読んではクイッ。

いろんな角度から眺めてクイッ。

メーカーの刻印見つけてクイッ。

分解してはクイッ。

また組み立ててはクイッ。

愛車に取り付けた姿を妄想してはクイッ。

これはたまりませんね。確かに酒の肴になる部品です。そして私はかなりの重症です。

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極私的週末企画 私が好きなものや趣味の世界を、週末にお届けします。 Il mio progetto del fine settimana

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